※遊びのためのもので、検査や診断ではありません。答えはこの画面の中だけで使い、送信も保存もしません。
動画で答え合わせ
このテストの答え合わせと、研究の話を動画にしました。
「仲間」でまとめる?「使い方」でまとめる?
時計と定規の共通点を聞かれて、「どちらも測る道具」と答えるのは、目の前にないひとつ上のグループ(仲間)でまとめる答え方です。「どちらも机の上で使う物」と答えるのは、使う場面を思い浮かべてまとめる答え方です。どちらもまちがいではありません。
子ども向けの知能検査(WISC)には10の小テストがあり、そのうちの「類似」は、2つの物の共通点に気づく力を測るものです(Flynn 2007)。このページの問題は、その考え方をイメージして作った遊びのテストで、知能検査の問題とは別物です。
IQの平均点は、100年で上がり続けた(フリン効果)
1987年、研究者のジェームズ・フリンが14の国のデータを集めると、IQの点は1つの世代のあいだに5〜25点も上がっていました。とくに大きく上がっていたのは、知識や文化にあまり頼らないテストと、その場で考える力のテストでした(Flynn 1987)。
1909年から2013年までの31か国・271の集団・およそ400万人のデータをまとめた研究でも、IQは世界中で100年以上上がり続けていました。1年あたりでは、全体で0.28点(10年でおよそ3点)。その場で考える力は0.41点、知識の力は0.21点で、子どもより大人で上がり方が大きく、最近の数十年は上がり方が小さくなっていました(Pietschnig と Voracek 2015)。
アメリカでは1932年から2002年の70年で、およそ22点上がりました(Flynn と Weiss 2007)。計算の上では、1932年に平均だった人は、2002年の物差しで測るとおよそ78になります(実際に測った値ではありません)。
上がったのは「共通点」の力? 科学のめがね
フリンは、とくに「類似(共通点)」の問題や図形の推理のテストの大きな上がり方に注目し、科学の技術が社会に広まって、今の人は具体的なやり方より抽象的なやり方で問題を考えるようになったと考えました。この、具体的・実用的な考え方から抽象的な推理への移り変わりを、フリンは「科学のめがね」と名づけています(Kaufman 2010 による整理)。
ただし反対の意見もあります。心理学者のカウフマンは、1974年に検査が作り直されたとき、問題の中身・出し方・採点のしかたが大きく変わったので、1947年と2002年の「類似」の点をそのまま比べるのは意味が薄い、と批判しました。フリンはこの批判に強く反対していて、決着はついていません(Kaufman 2010)。
上がり続けたIQが、下がり始めた国
ノルウェーでは、18〜19歳の男性が兵役の検査で、計算・ことばの共通点・図形のテストを受けます。1962〜1991年に生まれたおよそ74万人の点は、1962年生まれの99.5から1975年生まれの102.3まで上がり、そのあと1989年生まれの99.4まで下がっていました(Bratsberg と Rogeberg 2018)。
同じ父と母から生まれた兄弟どうしで比べても、上がって、曲がって、下がる同じ流れが見られたことから、研究者は、点の上がり下がりは親の顔ぶれの変化や遺伝ではなく、環境の要因によるものだと結論しました。ただし、どんな環境なのかは分かっていません。学校で学ぶことの量や中身の変化、メディアとの付き合い方の変化、栄養や健康の変化などの説と矛盾しない、と書かれています。
結果の見方
| タイプ | 答え方 |
|---|---|
| 👓 めがね型 | 左(仲間でまとめる・言われたことから答える)が多い |
| ⚖️ まんなか型 | 左と右が同じくらい(問題によって使い分ける) |
| 🏠 くらし型 | 右(使い方や場面でまとめる・経験から答える)が多い |
「どちらでもない」を除いた答えのうち、左が3分の2以上ならめがね型、3分の1以下ならくらし型、そのあいだをまんなか型にしています。このページで決めた遊びの分け方で、どちらが上というものではありません。
よくある質問
- このテストでIQは分かりますか?
- いいえ。このテストからIQの数字は出しません。本当のIQは、専門家が決まった手順で行う検査で測ります。
- 「仲間」で答えるほうが頭がいいのですか?
- いいえ。どちらの答え方もまちがいではありません。使い方や場面で考える見方は、毎日の暮らしで役に立つ見方です。
- 昔の人は頭が悪かったのですか?
- そうではありません。IQの点が上がったことは確かですが、それが人がそのまま賢くなったことなのかは分かっていません。考えるための「道具」や、求められる考え方が変わったのかもしれない、という説明があります。
- 日本のIQも上がったり下がったりしているのですか?
- このページでは、日本についての研究は確かめていません。分からないことは分からない、としておきます。
- 答えは送信されますか?
- いいえ。答えはこの画面の中だけで使い、送信も保存もしません(サイト全体のアクセス解析についてはプライバシーポリシーをご覧ください)。
参考にした研究・資料
- Flynn JR (1987). Massive IQ gains in 14 nations: What IQ tests really measure. Psychological Bulletin, 101(2), 171–191.
- Pietschnig J, Voracek M (2015). One century of global IQ gains: A formal meta-analysis of the Flynn effect (1909–2013). Perspectives on Psychological Science, 10(3), 282–306.
- Flynn JR, Weiss LG (2007). American IQ gains from 1932 to 2002: The WISC subtests and educational progress. International Journal of Testing, 7(2), 209–224.
- Flynn JR (2007). What Is Intelligence? Beyond the Flynn Effect. Cambridge University Press.
- Kaufman AS (2010). "In what way are apples and oranges alike?" A critique of Flynn's interpretation of the Flynn effect. Journal of Psychoeducational Assessment, 28(5), 382–398.
- Kaufman AS (2010). Looking through Flynn's rose-colored scientific spectacles. Journal of Psychoeducational Assessment, 28(5), 494–505.
- Bratsberg B, Rogeberg O (2018). Flynn effect and its reversal are both environmentally caused. Proceedings of the National Academy of Sciences, 115(26), 6674–6678.