※遊びのためのもので、検査や診断ではありません。答えはこの画面の中だけで使い、送信も保存もしません。
動画で答え合わせ
このテストの答え合わせと、研究の話を動画にしました。
IQは1つの数字。でも中には、いくつもの力がある
大人用の知能検査(WAIS-IV)は、言葉・考える(形や推理)・作業記憶(頭の中に少しのあいだ置いておく力)・処理の速さの4つの力を、それぞれ測っています。IQは、それをまとめた1つの数字です。
この検査を作るときに集めた人たちを調べた研究では、7割を超える人が、4つのうち少なくとも1つで、自分の4つの平均からはっきり離れていました(Grégoire ほか 2011)。得意と苦手の凸凹は、めずらしいことではなく、ふつうのことなのです。
このページの4つの小テストは、その4つの力をイメージして作った遊びのテストです。知能検査の問題とは別物で、IQの数字は分かりません。
100人の教室で見る、IQの段
IQは、平均が100、15ずつの目盛りになるように作られています。ふつうの分布で計算すると、100人の教室なら、だいたい次のような人数になります(計算の上での人数です)。
| IQ | 100人の教室なら |
|---|---|
| 70未満 | 約2人 |
| 70〜84 | 約14人(7人に1人) |
| 85〜99 | 約34人 |
| 100〜114 | 約34人 |
| 115〜129 | 約14人 |
| 130以上 | 約2人 |
IQ70〜84は、「境界知能」と呼ばれることがある段です。64本の研究をまとめた論文では、学ぶ・人と関わる・暮らしのどの面でも困りごとが広く見られ、支援の窓口につながりにくい壁もあると報告されています(Orío-Aparicio ほか 2025)。見た目では分かりにくいことが、困りごとを見えにくくしています。
一度にたくさんの指示が来ると、頭の中の作業台があふれる
5〜6歳の子に、話して聞かせた「物を順に動かす指示」をやってもらう実験では、指示を言い返せるかではなく、指示どおりに実際にやれるかが、作業記憶の強さと強く結びついていました(Gathercole ほか 2008)。7〜11歳の42人が仮想の学校の中で指示をこなす実験でも、言葉の作業記憶が強く関わっていました(Jaroslawska ほか 2016)。
このテストの「覚える」は、この作業台をイメージしたものです。指示が2つなら簡単でも、5つになると途中で前の指示が消える。その「消える感じ」が、作業台があふれる感じです。
説明が「速すぎる」人に起きていること
曲のリズムを机で叩いて、相手に曲名を当ててもらう実験があります。叩いた40人は「半分くらいは当たる」と見積もりましたが、実際に当たったのは120曲のうち3曲(2.5%)でした(Newton 1990)。叩く人の頭の中ではメロディが鳴っているので、聞く側の「分からなさ」が想像しにくいのです。
ある作業に詳しい人ほど、初めての人がその作業にかかる時間を短く見積もりすぎた、という研究もあります(Hinds 1999)。説明が速すぎるのは、意地悪ではなく、「知っている側の思いこみ」が働いているのかもしれません。
「IQが30ちがうと話が通じない」の出どころ
よく聞くこの話の出どころとされるのは、1942年の本です(Hollingworth 1942)。書かれているのは、子どもたちを観察して、リーダーとついていく子のIQの差がおよそ30を超えると、リーダーの関係ができにくい、という話でした。会話が通じるかどうかを、IQの差で調べた研究ではありません。
同じ本の同じ段落には、学校の中のとても賢い子が、気づかれず、孤立していることがある、とも書かれています。どの段の人にも、それぞれの「見えにくさ」があるのです。
IQの点は、学ぶことで変わる
42のデータ・60万人以上をまとめた研究では、学校に通う年数が1年長いと、IQの点がおよそ1〜5点上がっていました。効果は大人になっても続いていました(Ritchie と Tucker-Drob 2018)。IQは、生まれつき決まった動かない数字ではありません。
結果の見方
| タイプ | いちばん楽だった小テスト |
|---|---|
| 🔷 形型 | 並びの続き(形) |
| 💬 言葉型 | 2つの言葉の共通点(言葉) |
| 🧠 覚える型 | 絵の並びを覚える(覚える) |
| ⚡ 速さ型 | 表の中の文字を数える(速さ) |
「楽だった?」の答えがいちばん高いものを得意にしています。同じなら、正解の割合が高いほうです。タイプは、このページで決めた遊びの分け方で、点数で人のよしあしが決まるものではありません。
よくある質問
- このテストでIQは分かりますか?
- いいえ。このテストからIQの数字は出しません。本当のIQは、専門家が決まった手順で行う検査で測ります。
- 「楽だった?」はどう答えればいいですか?
- 正解したかどうかではなく、解いているときの感じで答えてください。正解でもきつかったなら「きつかった」で大丈夫です。
- 得意が毎回変わります。
- その日の体調や集中、問題の相性でも変わります。何回かやって、いちばん多かったタイプを目安にしてください。
- 4つとも苦手でした。大丈夫ですか?
- このテストは遊びのためのもので、頭のよさを決めるものではありません。短い時間のテストなので、慣れや緊張でも結果は大きく変わります。
- 答えは送信されますか?
- いいえ。答えはこの画面の中だけで使い、送信も保存もしません(サイト全体のアクセス解析についてはプライバシーポリシーをご覧ください)。
参考にした研究・資料
- Grégoire J, Coalson DL, Zhu J (2011). Analysis of WAIS-IV index score scatter using significant deviation from the mean index score. Assessment, 18(2), 168–177.
- Orío-Aparicio C, Bel-Fenellós C, López-Escribano C (2025). Understanding Adaptive Skills in Borderline Intellectual Functioning: A Systematic Review. European Journal of Investigation in Health, Psychology and Education, 15(3), 40.
- Gathercole SE, Durling E, Evans M, Jeffcock S, Stone S (2008). Working memory abilities and children's performance in laboratory analogues of classroom activities. Applied Cognitive Psychology, 22(8), 1019–1037.
- Jaroslawska AJ, Gathercole SE, Logie MR, Holmes J (2016). Following instructions in a virtual school: Does working memory play a role? Memory & Cognition, 44(4), 580–589.
- Newton EL (1990). The rocky road from actions to intentions (Doctoral dissertation). Stanford University.
- Hinds PJ (1999). The curse of expertise: The effects of expertise and debiasing methods on prediction of novice performance. Journal of Experimental Psychology: Applied, 5(2), 205–221.
- Hollingworth LS (1942). Children Above 180 IQ Stanford-Binet: Origin and Development. World Book Company.
- Ritchie SJ, Tucker-Drob EM (2018). How much does education improve intelligence? A meta-analysis. Psychological Science, 29(8), 1358–1369.