仕事・働き方

時差出勤の効果シミュレーター

「時差出勤にご協力ください」と言われても、効果はピンときません。全体の何割が、何分ずらすと、ピークの混雑率がどこまで下がるのか。そして自分だけがずらしたら、どれだけ空いた電車に乗れるのかを見てください。

🧪 出勤時刻分布(ガウス混合)とピーク混雑率のモデル
施策後のピーク混雑率
ピークの低下
あなたの時刻の混雑率
いちばん空く時刻

灰色=現在の乗客分布、青=時差出勤後の分布。横軸は乗車時刻、縦軸は混雑率。赤い点線が「あなたの乗車時刻」。

ポイント:朝の通勤は8時前後の30分に極端に集中しています。全体の3割が45分ずらすだけで、ピーク混雑率は2割前後下がります。そして自分1人が30分早く(または遅く)乗るだけでも、混雑率は数十ポイント低い電車に乗れます。

なぜピークは「とがっている」のか

始業時刻が9時に集中しているため、乗車時刻は8時〜8時30分に山を作ります。首都圏の主要路線では、ピーク1時間に1日の乗客の約20%、ピーク30分に約12%が集中します。混雑率は「その時間帯の乗客数 ÷ 輸送力」なので、山の高さがそのまま混雑率になります。

時差出勤で山を“ならす”

施策ピーク混雑率の変化(目安)コメント
1割が45分ずらす約5〜7%低下効果は小さいが確実
3割が45分ずらす約15〜20%低下180%→150%前後。「新聞が読める」ライン
5割が60分ずらす約30%低下ピーク自体が消え、なだらかな台形になる

コロナ禍のテレワークで実証されたように、ピークが1〜2割減るだけで体感は大きく変わります。東京都の「時差Biz」、JR東日本のオフピークポイントなど、企業と鉄道会社の両方がこの山をならすことに投資しているのはそのためです。

自分だけがずらす戦略

全社が動かなくても、自分が7時30分に乗れば混雑率は8時台の6〜7割程度、9時15分以降なら半分以下になることが多いです。フレックス制度があるなら、「30分の時差」が最もコスパの高い通勤改善になります。

引用・転載について

本ページのシミュレーション結果・数値は、出典を明記いただければブログ・ニュース記事・SNS・授業や社内資料への引用を歓迎します。事前連絡は不要です。

推奨クレジット表記:出典:シミュラボ「時差出勤の効果シミュレーター」 https://shimulabo.com/sims/jisa-shukkin/

よくある質問

「ずらす方向」で効果は変わる?
早出と遅出に分散させるのが最も効果的です。片側だけにずらすと、ずらした先で新しい山ができることがあります(特に遅出は9時台の元々の乗客と重なります)。
実際の路線データではない?
はい。首都圏の平均的な通勤時刻分布(8時前後をピークとする正規分布に近い形)をモデル化したものです。路線固有の時刻分布とは異なります。
混雑率は何%を目指せばいい?
国交省の目標は主要路線で150%以下です。「広げて楽に新聞が読める」レベルで、身体的な圧迫がほぼなくなる目安です。

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