理科の授業向け

ほねときん肉のシミュレーター(うでの曲げのばし・関節)

うでの図の手を指で動かして、ひじを曲げたりのばしたりしてみましょう。内側と外側のきん肉が、ちぢむ・ゆるむを入れかえながらほねを動かすようすがわかります。体の関節さがしクイズや、全身のほね、ウサギのほねときん肉も見られます。

🔬 小4 人の体のつくりと運動
ひじの角度
—
内側のきん肉
—
外側のきん肉
—
曲がるところ
—

上のボタンで図を切りかえます。うで:手を指で動かすか、スライダーでひじの角度を変えます(赤くて太いきん肉=ちぢんでいる、うすい色で細いきん肉=ゆるんでいる、きん肉のはしの白い部分=けん、緑の点線の円=関節)。全身のほね:ほねや名前をタップすると、はたらきが出ます。関節さがし:体の曲がるところをタップ。ウサギ:上へなぞるか「▶ ジャンプさせる」で後ろあしが動きます。図は、ほねときん肉を見やすくした模式図です。

このシミュレーションでわかること

うでを曲げるときは、うでの内側のきん肉がちぢみ、外側のきん肉がゆるみます。のばすときは、その反対に外側のきん肉がちぢみ、内側のきん肉がゆるみます。きん肉はちぢんでほねを引っぱり、うではほねとほねのつなぎ目(関節)のところで曲がります。全身のほねの図では、ほねには「体をささえる」「体の中を守る」「きん肉といっしょに体を動かす」はたらきがあることを、関節さがしクイズでは、体の曲がるところと曲がらないところを確かめられます。ウサギにも、人と同じようにほね・きん肉・関節があります。

対応する単元:小学4年 B(1)人の体のつくりと運動「(ア)人の体には骨と筋肉があること」「(イ)人が体を動かすことができるのは,骨,筋肉の働きによること」。内容の取扱いで「関節の働きを扱うものとする」とされています。学習指導要領解説(理科編 p.53〜54)では、自分の体に直接触れて骨の位置や筋肉の存在を調べること、他の動物(学校飼育動物など身近で安全な哺乳類)の体の動きを観察すること、映像や模型などを活用することが示されています。

授業での使い方

導入:自分の体にさわって予想する

うでを曲げたりのばしたりしながら、うでをさわらせます。「かたい所とやわらかい所があるね。うでの中はどうなっているのだろう」と問いかけ、ノートに「うでの中のようす」を絵でかかせます。そのあと「💪 うで」の図を見せて、自分の絵と比べさせます。

展開:曲げる・のばすときのきん肉を調べる

うでの図の手を指で動かして、ひじを曲げたりのばしたりします。曲げると内側のきん肉が赤く太くなり(ちぢむ)、外側はうすい色で細くなります(ゆるむ)。実際に、反対の手で内側と外側のきん肉をさわりながらうでを曲げのばしし、かたさの変わり方を確かめます。「🏋️ おもりを持つ」で、物を持ち上げるときに内側のきん肉がもっとかたくなることも話し合えます。

まとめ:関節さがし・全身のほね・動物

「❓ 関節さがし」で、体の曲がるところ(関節)をタップしてさがします。曲がらない所をタップすると「中にかたいほねが1本通っている」と出るので、曲がるところ=ほねとほねのつなぎ目であることに気づかせます。「🦴 全身のほね」でほねのはたらきを整理し、「🐰 ウサギ」で、学校で飼っている動物にもほね・きん肉・関節があることを確かめます。

児童への問いの例

  1. うでを曲げるとき、内側のきん肉と外側のきん肉は、それぞれどうなっているだろう?
  2. 体の曲がるところと曲がらないところでは、中のほねのようすはどうちがうだろう?
  3. ウサギが大きくジャンプできるのは、体のどこがどのようにはたらいているからだろう?

しくみ・解説

うでを曲げるときとのばすときの、ほねときん肉のようすをくらべた図。曲げるときはうでの内側のきん肉がちぢみ(太く、かたくなる)外側のきん肉がゆるみ、のばすときは外側のきん肉がちぢみ内側のきん肉がゆるむ。うでは、ほねとほねのつなぎ目の関節(ひじ)で曲がる。
図1 うでを曲げる・のばすときのきん肉。曲げるときは内側、のばすときは外側のきん肉がちぢんで、ほねを引っぱる。PNGで保存・SVG
人の全身のほねと関節の図。頭のほね(のうを守る)・むねのほね(心ぞうやはいを守る)・せぼね(体をささえる)・こしのほね・うでのほね・あしのほねと、かた・ひじ・手首・足のつけ根・ひざ・足首の関節を示し、ほねの3つのはたらき(ささえる・守る・動かす)と体の曲がるところの表をまとめている。
図2 体のほねと関節。ほねには、体をささえる・体の中を守る・体を動かすはたらきがある。PNGで保存・SVG

図はタップすると大きく表示されます。授業のプリント・スライド・板書計画に自由に使えます(出典「シミュラボ」とページのURLを添えてください)。

言葉の意味(1文で)

うでを曲げる・のばすときのきん肉(早見表)

うでの動き内側のきん肉外側のきん肉ほねの動き
うでを曲げるちぢむ(太く、かたくなる)ゆるむ(のびて、やわらかい)内側のきん肉が下うでのほねを引っぱる
うでをのばすゆるむ(のびて、やわらかい)ちぢむ(太く、かたくなる)外側のきん肉がひじの後ろのほねを引っぱる
物を持ち上げるちぢむ(もっとかたくなる)ゆるむ重い物ほど、内側のきん肉が強くはたらく

きん肉は、自分でちぢむことはできますが、自分でのびてほねをおすことはできません。そのため、うでには内側と外側の2つのきん肉があり、曲げるときと、のばすときで、はたらくきん肉が入れかわります。

おもなほねとはたらき(早見表)

ほねある場所おもなはたらき
頭のほね頭のう(脳)を守る
せぼねせなかのまん中体をささえる・体を曲げたりひねったりできる
むねのほね(ろっこつ)むね心ぞうや はい(肺)を守る
こしのほねこし上の体をささえる・おなかの中を守る
うでのほねうできん肉に引っぱられて、うでを動かす
あしのほねあし体の重さをささえる・歩く、走る

人の体には、ほねがおよそ200こあります(大人で約206こ)。いちばん長いほねは太もものほね、いちばん小さいほねは耳の中にあるほねです。

体の曲がるところ(関節)

曲がるところつながっているほね
首・こしせぼね(小さなほねがたくさんつながっている)
かたうでのほねと、かたのほね
ひじうでのほね(上と下)
手首・ゆび手のほね(ゆびには関節がいくつもある)
足のつけ根あしのほねと、こしのほね
ひざ・足首あしのほね

先生向けの補足:筋肉は腱で骨についている

筋肉の両端は、腱(けん、すじ)という丈夫な組織になっていて、関節をまたいで2つの骨についています。図の筋肉の両端にある白い細い部分が腱です。かかとの「アキレス腱」は、ふくらはぎの筋肉をかかとの骨につなぐ腱で、さわって確かめやすい例です。
図の「内側の筋肉」は上腕二頭筋(いわゆる力こぶ)、「外側の筋肉」は上腕三頭筋にあたります。一方が縮むとき他方がゆるむ組み合わせ(拮抗筋)になっています。教科書では「内側の筋肉」「外側の筋肉」と表すことが多いため、児童向けの表記はそれに合わせています。

筋肉は縮むときにだけ力を出します(引っぱることはできても、おすことはできません)。そのため、曲げる筋肉とのばす筋肉が対になってはたらきます。第6学年「人の体のつくりと働き」、中学校第2分野「動物の体のつくりと働き」(運動器官)につながる内容です。

このシミュレーションで単純化していること

参考

引用・転載について

本ページのシミュレーション結果・数値は、出典を明記いただければブログ・ニュース記事・SNS・授業や社内資料への引用を歓迎します。事前連絡は不要です。

推奨クレジット表記:出典:シミュラボ「ほねときん肉のシミュレーター(うでの曲げのばし・関節)」 https://shimulabo.com/sims/hone-kinniku/

よくある質問

うでを曲げるとき、きん肉はどうなっていますか?
うでの内側のきん肉がちぢみ(太く、かたくなる)、外側のきん肉がゆるみます。ちぢんだ内側のきん肉が下うでのほねを引っぱるので、うでがひじの関節のところで曲がります。
うでをのばすとき、きん肉はどうなっていますか?
曲げるときと反対に、外側のきん肉がちぢみ、内側のきん肉がゆるみます。きん肉はちぢんでほねを引っぱることしかできないので、曲げるきん肉とのばすきん肉が入れかわってはたらきます。
関節とは何ですか?
ほねとほねのつなぎ目で、体が曲がるところのことです。かた・ひじ・手首・ゆび・足のつけ根・ひざ・足首などにあります。首やこしは、せぼねの小さなほねのつなぎ目で曲がります。
ほねにはどんなはたらきがありますか?
体をささえるはたらき(せぼね・こしのほね・あしのほね)、体の中を守るはたらき(頭のほねがのうを、むねのほねが心ぞうや肺を守る)、きん肉といっしょに体を動かすはたらきがあります。
きん肉はほねにどうやってついていますか?
きん肉のはしは「けん(すじ)」というじょうぶな部分になっていて、関節をまたいで2つのほねについています。かかとのアキレスけんは、ふくらはぎのきん肉をかかとのほねにつなぐけんです。
ウサギなどの動物にも、ほねやきん肉はありますか?
あります。ウサギにも、頭のほね・せぼね・むねのほね・あしのほねと、きん肉・関節があり、人と同じように、ほねときん肉のはたらきで体を動かします。ウサギは後ろあしが長く、きん肉が大きいので、大きくジャンプできます。

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