理科の授業向け

季節と生き物シミュレーター(気温と動物の活動・植物の成長・冬ごし)

4月〜3月の月を選ぶと、その月の平均気温(東京の平年値)と、動物5種類・植物3種類のようすが変わります。選んだ月を観察記録カードのようにならべて、季節によるちがいをくらべられます。

🔬 小4 季節と生物(動物の活動・植物の成長と気温)
月
—
平均気温(東京)
—
活動している動物
—
植物のようす
—

気温は気象庁の東京の平年値(1991〜2020年)です。生き物のようすは関東地方の平地のおよその目安で、地域や年によってちがいます。グラフをタップ・なぞると月が変わり、カードをタップすると、くわしい説明が出ます。●の数は活動のさかんさ(植物は成長のようす)の目安です。

このシミュレーションでわかること

ポイント:動物の活動や植物の成長は、季節(気温)によってちがいます。あたたかい季節には、動物の活動がさかんになり、植物はよく育ちます。寒い季節になると、動物はたまご・よう虫・さなぎ・成虫などのすがたで、土の中や落ち葉の下などで冬ごしをし、植物はたねを残してかれたり、芽や地面に広げた葉で冬をこしたりします。

小学校4年の理科「季節と生物」(学習指導要領 第4学年 B(2))で学ぶ内容です。学習指導要領の解説(理科編 pp.54〜56)は、身近な動物は暖かい季節には数が多く活発に活動し、寒い季節には活動がにぶくなったり卵で冬をこしたりすること、植物は暖かくなる夏までは体全体がよく成長し、寒くなると成長がほとんど見られず、種子をつくってかれたり形を変えて冬をこしたりすることをとらえるようにするとしています。内容の取扱いでは、1年を通じて動物の活動や植物の成長をそれぞれ2種類以上観察することになっています。

月のスライダー(4月〜3月)を動かすと、その月の平均気温のグラフ(東京の平年値)と、動物5種類(ツバメ・カエル・テントウムシ・カマキリ・モンシロチョウ)、植物3種類(サクラ・ヘチマまたはツルレイシ・タンポポ)のようすが変わります。「この月を記録カードに」で選んだ月を最大4まいならべて、観察カードのようにくらべることができます。

授業での使い方

児童への問いの例:

  1. 気温のグラフと、活動している動物の数の折れ線を見くらべると、どんな関係があるでしょう。
  2. ツバメ・カエル・テントウムシ・カマキリ・モンシロチョウは、それぞれどんなすがたで冬をこすでしょう。
  3. ヘチマのくきが いちばんよくのびるのは、どの季節でしょう。それはなぜでしょう。

しくみ・解説

東京の月ごとの平均気温(気象庁の平年値)の棒グラフと、4月から3月までの各月に活動している動物の数(5種類中)と植物の育ち方を並べた図。気温が高い5月〜9月は5種類とも活動し、12月〜2月は活動している動物がいない。
図1 季節と気温と生き物のようす。あたたかい季節ほど動物の活動がさかんで、植物がよく育つ。PNGで保存・SVG
ツバメ・カエル・テントウムシ・カマキリ・モンシロチョウ・サクラ・ヘチマ・タンポポの、4月(春)・7月(夏)・10月(秋)・1月(冬)のようすと冬ごしのすがた(冬眠・成虫・たまご・さなぎ・芽・たね・ロゼット)をまとめた早見表。
図2 季節ごとの生き物のようすと冬ごし。冬ごしのすがたは生き物によってちがう。PNGで保存・SVG

図はタップすると大きく表示されます。授業のプリント・スライド・板書計画に自由に使えます(出典「シミュラボ」とページのURLを添えてください)。

ことばの意味

東京の月ごとの平均気温(平年値)

月平均気温季節活動している動物(5種類中)植物のようす
4月14.3℃春4種類育つ
5月18.8℃春5種類よく育つ
6月21.9℃夏5種類よく育つ
7月25.7℃夏5種類よく育つ
8月26.9℃夏5種類よく育つ
9月23.3℃秋5種類育つ
10月18.0℃秋4種類ゆっくり
11月12.5℃秋2種類ほとんど育たない
12月7.7℃冬0種類ほとんど育たない
1月5.4℃冬0種類ほとんど育たない
2月6.1℃冬0種類ほとんど育たない
3月9.4℃春3種類ゆっくり

いちばん気温が高いのは8月(26.9℃)、いちばん低いのは1月(5.4℃)で、その差は21.5℃です。1年の平均は15.8℃です。気温が高い5月〜9月は5種類の動物がすべて活動していて、いちばん寒い12月〜2月(平均気温がおよそ8℃より低い月)は、どの動物も活動していません(ツバメは南の国へわたり、ほかの4種類は冬ごしをしています)。

季節ごとのようす(早見表)

月平均気温ツバメカエルテントウムシカマキリモンシロチョウサクラヘチマタンポポ
4月(春)14.3℃巣をつくる冬眠から目覚めるたまごを産むたまごのまま成虫がとぶ花がちり葉が出るたねをまく花がさく
7月(夏)25.7℃さかんにとぶ子ガエルになる活動よう虫が育つ活動葉がしげるぐんぐんのびる・花葉がしげる
10月(秋)18.0℃いない動きがにぶい活動たまごを産む活動葉が赤や黄色にかれ始める葉が地面に広がる
1月(冬)5.4℃いない冬眠成虫で冬ごしたまごで冬ごしさなぎで冬ごし芽で冬ごしたねで冬ごしロゼットで冬ごし

動物の冬ごし(早見表)

動物冬をこすすがた冬をこす場所
ツバメあたたかい南の国へわたる日本にはいない
カエル大人のカエル土の中・落ち葉の下(冬眠)
テントウムシ成虫落ち葉の下・石のかげ(集まって)
カマキリたまご(らんのう)木のえだ・草のくき
モンシロチョウさなぎかべ・木のえだ・へい
バッタ(参考)たまご土の中
アゲハ(参考)さなぎ木のえだ・かべ

植物の冬ごし(早見表)

植物冬のすがた
サクラ葉を落とし、えだの芽(冬芽)で冬をこす
ヘチマ・ツルレイシ体はかれて、たねで冬をこす
タンポポ葉を地面に広げた形(ロゼット)で冬をこす
ヘチマやツルレイシは、夏までくき(つる)がぐんぐんのびますが、すずしくなるとのび方がゆっくりになり、実をつけてかれます。タンポポのロゼットは、地面の近くで冷たい風をさけながら、日光をよく受けられる形です。

観察するときの注意

このシミュレーションで単純にしていること

参考

引用・転載について

本ページのシミュレーション結果・数値は、出典を明記いただければブログ・ニュース記事・SNS・授業や社内資料への引用を歓迎します。事前連絡は不要です。

推奨クレジット表記:出典:シミュラボ「季節と生き物シミュレーター(気温と動物の活動・植物の成長・冬ごし)」 https://shimulabo.com/sims/kisetsu-seibutsu/

よくある質問

季節によって、動物の活動はどう変わりますか?
あたたかい季節には数が多く、さかんに活動します。寒くなると活動がにぶくなり、冬はたまご・よう虫・さなぎ・成虫などのすがたで、土の中や落ち葉の下などでじっと冬をこします。ツバメのように、あたたかい南の国へわたる鳥もいます。
季節によって、植物の成長はどう変わりますか?
あたたかくなる春から夏にかけて、くきがよくのびて葉がしげります。すずしくなると成長がゆっくりになり、実やたねをつくります。冬は、たねを残してかれたり(ヘチマ)、葉を落として芽で冬をこしたり(サクラ)、葉を地面に広げて冬をこしたり(タンポポ)します。
東京の月ごとの平均気温は何℃ですか?
気象庁の平年値(1991〜2020年)で、4月14.3℃、5月18.8℃、6月21.9℃、7月25.7℃、8月26.9℃、9月23.3℃、10月18.0℃、11月12.5℃、12月7.7℃、1月5.4℃、2月6.1℃、3月9.4℃です。1年の平均は15.8℃です。
テントウムシやカマキリは、どのように冬をこしますか?
ナナホシテントウは成虫のまま、落ち葉の下や石のかげなどに集まって冬をこします。オオカマキリは、秋にあわでつつんだたまご(らんのう)を産み、たまごで冬をこします。
ツバメは冬の間どこにいますか?
日本で子育てをしたツバメの多くは、秋にあたたかい南の国(東南アジアなど)へわたり、冬をすごします。春になると、また日本にやってきて巣をつくります。

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