理科の授業向け

月の満ち欠けの仕組みシミュレーター(月の形と見える時刻・方角)

月は自分では光らず、太陽の光が当たった半分が光っています。左の「宇宙(北極の上)から見た図」と右の「日本から見た空」が連動するので、月齢と時刻を動かして、月の形と見える方角・時刻がどう変わるかを確かめてください。

🔬 小4 月と星/小6 月と太陽/中3 月や金星の運動と見え方
月齢
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月の名前
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見える時間帯(目安)
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南中時刻(目安)
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左:北極の上から見た太陽の光・地球・月(大きさと距離は誇張)。赤い点が日本、白い線がその地平線で、線より外側にある月が見えます。右:日本(北緯35°)で南を向いて見た空。黄色い点線の先に太陽があります。左の図の月や日本、右の空を指でドラッグしても動かせます。

このシミュレーションでわかること

月は自分では光らず、太陽の光が当たっている半分だけが光っています。月が地球のまわりを回る(公転する)と、その光っている半分を地球から見る向きが変わるので、月の形は新月→三日月→上弦の月→満月→下弦の月→新月と、平均約29.5日で変わって見えます。これが月の満ち欠けです。

また、地球は1日に1回まわっている(自転している)ので、月も太陽と同じように東からのぼり、南の空を通って西にしずみます。月の形によって、見える時刻と方角が決まっています。

学年単元学習指導要領(平成29年告示)の内容
小学校4年B(5) 月と星月は日によって形が変わって見え、1日のうちでも時刻によって位置が変わること
小学校6年B(5) 月と太陽月の輝いている側に太陽があること。月の形の見え方は、太陽と月との位置関係によって変わること(地球から見た位置関係で扱う)
中学校3年第2分野(6)地球と宇宙「月や金星の運動と見え方」月の観察記録や資料に基づいて、月の公転と見え方を関連付けて理解すること

学年は一般的な配当です。教科書によって扱う時期が前後することがあります。

授業での使い方

導入(小4):右の空の図だけを見せて、時刻のスライダーを動かします。月も太陽と同じように東からのぼり、南を通って西にしずむことを確かめます。「+1日(同じ時刻)」を押すと、同じ時刻に見える月の位置と形が日ごとに変わることもわかります。

展開(小6):時刻を夕方(18時)にして、「形をえらぶ」で三日月・上弦の月・満月を順に出します。右の図の黄色い点線(太陽の方向)と、月の光っている側を見比べます。小6は地球から見た位置関係で扱うので、左の図は使わなくてもかまいません。

展開(中3):左の図の月を指で動かして公転させ、地球上の日本(赤い点)を動かして自転させます。「日本の地平線より外側に月があるか」「光っている半分のうち、地球に向いている側(水色の線)がどれだけ光っているか」で、見え方を説明させます。

まとめ・家庭学習:下の早見表と見比べます。「今日の月齢にする」で今夜の月の形と見える時間を予想し、家で観察する課題にもできます。

児童・生徒への問いの例です。

しくみ・解説

形が変わって見えるわけ

太陽の光はいつも同じ向きから来るので、月はいつも太陽に向いた半分が光っています(左の図の月の明るい半分)。地球から見えるのは、地球に向いている半分(水色の線の側)です。この2つの「半分」の重なり方が、月の位置によって変わります。

月地球から見た月の方向見え方
新月太陽と同じ方向光っている半分が地球の反対を向く → 見えない
上弦の月太陽から東へ90°光っている半分のうち、地球側の半分が見える → 右半分が光る
満月太陽と反対の方向光っている半分がまるごと地球を向く → 全体が光る
下弦の月太陽から西へ90°左半分が光る
ポイント:月の満ち欠けは、地球の影が月にかかって起こるのではありません。地球の影に月が入るのは「月食」で、満月のときにまれに起こります。

月が見える時刻と方角

月は1日に約12°ずつ、太陽から東へはなれていきます。そのため、月が南の空でいちばん高くなる時刻(南中時刻)は、1日に約49分ずつおそくなります。このシミュレーションでは次の式で計算しています。

南中時刻 ≒ 12時 + 月齢 × 約49分(24時間 ÷ 29.53日)
月の出 ≒ 南中の約6時間前 月の入り ≒ 南中の約6時間後

計算例:月齢10の月の南中時刻は、12時 + 10 × 49分 = 12時 + 8時間10分 = 20時10分ごろ。月の出は14時ごろ、月の入りは翌日の2時ごろです。

早見表(目安)

月齢名前形(日本から見て)南中(ごろ)地平線の上にある時間見やすい時間と方角
0新月見えない12時6時〜18時太陽と同じ方向で見えない
2〜3三日月右側(西側)が細く光る14時8時〜20時日の入り後の西の空
7.4上弦の月右半分(西側)が光る18時12時〜24時夕方に南の空、真夜中に西にしずむ
14.8満月全体が光る0時18時〜翌6時一晩中。真夜中に南の空
22.1下弦の月左半分(東側)が光る6時0時〜12時明け方に南の空
27明け方の細い月左側(東側)が細く光る10時4時〜16時日の出前の東の空

国立天文台の「月はいつどんなふうに見える?昼間も見えるの?」の表(上弦は昼ごろ東から上り、日の入りのころ南、真夜中ごろ西に沈む など)と同じ傾向になります。

図と対応させて読む(中学校3年)

左の図で、日本(赤い点)が「夕方」の位置にあるとき、日本の真上の方向(南の空)にあるのは上弦の位置の月です。そのまま地球が6時間まわって日本が「真夜中」の位置に来ると、上弦の月は日本の地平線の西のはしに来ます。これが「上弦の月は夕方に南の空に見え、真夜中に西にしずむ」理由です。同じように考えると、満月は真夜中に南、下弦の月は明け方に南の空に見えます。図では、月の位置の名前(新月・上弦・満月・下弦)と、地球のまわりの時刻(正午・夕方・真夜中・明け方)が同じ向きに並んでいます。その時刻に、その月が南の空に来ます。

右の図では、月の光っている側が、いつも太陽のある方向(黄色い点線の先)を向いています。夕方の三日月は西の低い空で右下が光り、その先にはしずんだばかりの太陽があります。これが小学校6年の「月の輝いている側に太陽がある」ことです。

このシミュレーションで単純化していること

参考

引用・転載について

本ページのシミュレーション結果・数値は、出典を明記いただければブログ・ニュース記事・SNS・授業や社内資料への引用を歓迎します。事前連絡は不要です。

推奨クレジット表記:出典:シミュラボ「月の満ち欠けの仕組みシミュレーター(月の形と見える時刻・方角)」 https://shimulabo.com/sims/tsuki-michikake/

よくある質問

月の満ち欠けはなぜ起こるのですか?
月は太陽の光を反射して光っていて、いつも太陽に向いた半分が光っています。月が地球のまわりを回ると、その光っている半分を地球から見る角度が変わるため、光って見える部分の形が変わります。周期は平均約29.5日です。
地球の影で月が欠けるのではないのですか?
ちがいます。満ち欠けは、光っている半分の見え方が変わるために起こります。地球の影が月にかかるのは「月食」で、太陽・地球・月が一直線に並ぶ満月のときにだけ、まれに起こります。
上弦の月と下弦の月はどう見分けますか?
日本では、上弦の月は右半分(西側)が光る半月で、夕方に南の空に見えます。下弦の月は左半分(東側)が光る半月で、明け方に南の空に見えます。
月の出は毎日どれくらいおそくなりますか?
平均すると約50分(24時間÷29.53日=約48.8分)です。実際には日によって幅があり、2026年10月の東京では1日に26分〜72分おそくなりました(国立天文台の月の出の時刻から計算)。
昼間に月が見えるのはなぜですか?
月が地平線より上にあれば、昼でも見えます。上弦の前後の月は午後の東〜南の空に、下弦の前後の月は午前の南〜西の空に見えます。太陽の近くにある細い月は、空が明るいため見つけにくくなります。
南半球では月の形はどう見えますか?
北半球とは左右が逆に見えます。南半球では月を見るときに北を向くので東が右になり、上弦の月は左側が光って見えます。

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