ふしぎ・現象

群衆避難シミュレーター

130人が、ひとつの出口から避難します。「焦り」を上げると、避難は速くなるでしょうか?——結果はタイムで出ます。条件を変えて、前回の記録と比べてみてください。急ぐほど遅くなる不思議「faster-is-slower効果」の実験室です。

経過タイム
0.0
避難できた人
0 / 130
前回の記録
落ち着き
ふつう

急ぐほど、遅くなる

非常時、一人ひとりが「速く出よう」とするほど、全体の避難はかえって遅くなることがあります。群衆研究では「faster-is-slower効果」として知られる現象です。出口の前で人同士が押し合うと、ちょうど砂時計の砂が詰まるようにアーチ状のつっかえができ、流れが断続的に止まってしまうのです。物理学者ヘルビングらが2000年に発表した避難パニックのシミュレーション研究で広く知られるようになりました。

このシミュの仕組み(ソーシャルフォースモデル)
一人ひとりを「出口へ向かう力」「他人と押し合う反発力」「壁からの反発力」を受ける粒子として毎フレーム計算しています。「焦り」スライダーは各自の希望速度を変えるもので、速いほど押し合いが強くなり、接触時の摩擦で流れが乱れます。実際の研究で使われるモデルの簡略版です。

実験してみよう

「押さない・駆けない」は物理的に正しい

学校の避難訓練で習う「お・は・し(押さない・走らない・しゃべらない)」は、精神論ではなく群衆物理の知恵です。一人ひとりがすこし譲ると、出口のアーチが崩れて流れが途切れなくなり、全員が出るまでの時間はむしろ短くなります。また、興味深い研究として「出口の少し手前に柱などの障害物を置くと、押し合いが分散されて流れがスムーズになる場合がある」という報告もあり、群衆の流れの設計(クラウドマネジメント)は駅やスタジアムの設計で実際に使われています。

よくある質問

焦ると本当に避難が遅くなるの?
群衆シミュレーション研究で知られる現象です。押し合いで出口にアーチ状の詰まりができ、全体の流れが断続的に止まるためです。
実際の避難でも役に立つ?
「押さない・駆けない」という避難の基本は、この現象の裏返しです。ただし本シミュは簡略モデルの実験装置で、実際の避難計画は専門のシミュレーションと訓練に基づきます。
タイムが毎回違うのはなぜ?
初期配置と押し合いの偶然で、詰まりの起き方が毎回変わるためです。現実の群衆にも同じゆらぎがあります。
データは送信されますか?
いいえ。計算はすべてブラウザ内で完結します。

参考

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