単純なルールから、本物みたいな世界が生まれる
この箱庭は「落下砂(falling sand)」と呼ばれる古典的なセルオートマトンです。画面は1万7千個あまりの小さなマス目でできていて、それぞれのマスは、自分のまわりのマスしか見ていません。
全ルールはこれだけ
・砂:真下が空いていれば落ちる。ふさがっていれば斜め下へ滑る(水の中では沈む)
・水:落ちられなければ横に流れる
・火:隣の草に燃え移る。水に触れると煙になって消える
・草:水が近くにあると、ゆっくり育つ
・煙:ゆらゆらと上っていき、やがて消える
・砂:真下が空いていれば落ちる。ふさがっていれば斜め下へ滑る(水の中では沈む)
・水:落ちられなければ横に流れる
・火:隣の草に燃え移る。水に触れると煙になって消える
・草:水が近くにあると、ゆっくり育つ
・煙:ゆらゆらと上っていき、やがて消える
どのマスも全体の地形を知らないのに、砂を注げば安息角をもつ砂山ができ、水を注げば水平な水面ができます。全体を設計する者がいなくても、局所ルールの繰り返しから秩序が生まれる——ライフゲームや鳥の群れ(ボイド)と同じ「創発」の実験場です。
遊びかたレシピ
- ⏳ 砂時計……壁でくびれた漏斗を描いて、上に砂をたっぷり。真ん中の細さで落ちる速さが変わります。砂が詰まって流れが止まる「アーチ」ができたら、それは本物の砂時計でも起きる現象です。
- 🌊 ダム決壊……壁で堤防を作って水を溜め、堤防の一部を「消す」で崩すと、鉄砲水が谷を駆け下ります。
- 🔥 防火帯の実験……草原を広く育てて片端に火を放ち、燃え広がる前に「消す」や水路で防火帯を作って延焼を食い止める——現実の山火事対策と同じ理屈です。
- 🏝️ 水没都市……壁でビル群を建てて、上から雨(水)をたっぷり。どこに水が溜まるかは、描いた地形しだいです。
ゲームの物理エンジンの原点
落下砂シミュレーターは2000年代からブラウザ遊びの定番で、この仕組みを進化させたゲーム(Noitaなど)は「世界のすべてのピクセルが物理で動く」ことを売りにしています。粉と水の一粒一粒に見入ってしまう気持ちよさは、単純なルールが生む複雑さそのものの魅力です。
よくある質問
- これは何のシミュレーション?
- 「落下砂(falling sand)」と呼ばれるセルオートマトンです。単純な局所ルールだけで、砂山や水面のリアルな振る舞いが生まれます。
- うまく遊ぶコツは?
- まず壁で器や坂を描いてから砂・水を注ぐのがおすすめ。砂時計やダム決壊など、テーマを決めて作ると楽しめます。
- 重くなってきたら?
- 「↺ まっさらに」でリセットするか、不要な粒を「⬜ 消す」で減らしてください。
- データは送信されますか?
- いいえ。すべてブラウザ内で動作します。
参考
- セルオートマトンによる粒状物質の簡易モデル(falling sand game の一般的な実装)
- 砂の安息角・アーチ効果(粉粒体物理の入門的話題)