ふしぎ・現象

三体問題シミュレーター

星が2つなら軌道はきれいな楕円。ところが3つになると、お互いの重力で引き合うだけで動きは予測不能のカオスに。これが300年解かれていない「三体問題」です。リセットするたびに、まったく違う運命が生まれます。

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3つの星と、それぞれが描く軌跡。少しでも初期位置が違うと、その後は完全に別の運命になります。

結論:2つの天体の運動は数式できれいに解けますが(二体問題)、3つになった瞬間、一般には解の公式が存在しないことが証明されています。わずかな初期条件の差が時間とともに爆発的に拡大する「カオス」のため、長期の未来は原理的に計算しきれません。

三体問題とは

三体問題とは、互いに重力をおよぼし合う3つの天体が、この先どう動くかを求める問題です。太陽・地球・月のような身近な組み合わせでもあります。ニュートン以来、多くの数学者が挑みましたが、19世紀末にポアンカレが「一般には解析的な解(きれいな数式の答え)は存在しない」ことを示しました。

なぜ未来が計算できないのか(カオス)

三体問題は「決まった物理法則」で動くので、本来ランダムではありません。それでも、初期位置をほんの少し変えただけで、数ステップ後にはまったく違う軌道になります。この初期値鋭敏性(バタフライ効果)がカオスの正体です。コンピュータで数値計算はできますが、ごく小さな誤差が拡大するため、遠い未来ほど予測の信頼性は落ちます。

身のまわりの三体問題

SF小説『三体』で広く知られるようになりましたが、現実の天文学でも重要です。人工衛星の軌道設計、連星まわりの惑星の安定性、ラグランジュ点(重力が釣り合う点)の計算など、応用は多岐にわたります。

よくある質問

三体問題は解けたのですか?
一般解(どんな初期条件にも効く数式の答え)は存在しないと証明済みです。特殊な初期条件での周期解(8の字解など)や、数値計算による近似は可能です。
ランダムに動かしているの?
いいえ。万有引力の法則どおりに計算しています。それでも予測が難しいのがカオスの面白さです。
星が画面外へ飛んでいくのは?
三体ではしばしば1つが弾き飛ばされます。実際の三体系でも起こる現象で、その時は新しい配置で再スタートします。

参考

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